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【芸能人】水面に反射するような 【告白体験談】

カテゴリー:芸能人との告白体験談
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その日も、月夜が部屋に直線を引いていた。

細く射す光の筋は舞い散る埃の踊り場であり、その光景はまるで自分の心情を照らしているようだった。

またひとつ寝返りを打った。また羽毛から小さな埃が飛び舞う。胸の中がそわそわ騒がしくて眠れない。小さく聞こえる寝息をよそに、僕は上半身を起こした。

僕の頭上には弟が寝ている。同じ顔をしているのに、何が僕と違うのか。同じ時を同じ時間過ごしてきて、弟に彼女がいて僕にはいない。考えれば惨めな自分を責めるだけで終わってしまう事が、切ない。別に特徴も無く、決して美形でもない僕と弟だが、自分だけは女性を好きになれない事だけが唯一「自分」という人間の欠陥に感じられた。「好きだよ」と言わされて、はにかみながら訝しげな自分を演じる弟に、僕は欲情している。血が繋がっているから、同性だから、一般論に蔑まれる自分の愛情の行き場は自分の心の奥底だけだった。狭い二段ベッドの低い天井が、地上と地獄を隔てる分厚い壁に感じた。いきり立った僕の性器が、カーテンの隙間から見える、遠景にそびえる鉄塔のシルエットとフラッシュバックして絨毯に影を作った。



秒針と寝息だけの部屋にキリキリと異音が聞こえたら、いつもの僕の時間だ。僕だけの時間。弟が歯をきしませる癖は熟睡に入った事を意味していた。薄明かりに見える時計の針は2時をさしていた。息を殺して、地上の世界へ行くのだ。



体重のある僕と弟の二人を鉄の棒が支えられるのか、と心配したのも最初のうちだけだった。丑三つ時のベッドの上段には二人がいる。僕の愛が一瞬の命を与えられるのだ。歪んでいる、と言われるだろう。それでも行為が終わったあと僕は一人で涙を流す。たった一人で声を殺して泣く。行為に責任を感じて、ではない。自分が存在する事に責任を感じて。



小さい声で、弟に言う。「少しだけ・・・」鏡で写したような別人の顔に、そっと口づけする。応えてくれるかのように弟が寝返りを打つと、それから僕はゆっくりと下着を剥ぎ取る。弟の性器だ。弟の力ないそれにやっぱり口づけをして、それから咥える。陰鬱な音を響かせて、僕はひと時の自由に夢中になる。右手で自分のそれを擦りながら、理性的になったら泣きそうになるから、感情で自分を塗りつぶして自分を見失う事に集中する。僕の右手に握られた醜く滑稽な物体が今にも爆発しそうになった。



その時!



「う・・・ん・・・ん!?兄貴!?」






弟のを咥えている僕を、弟が見た。弟と同じ顔をした、僕を。時間が止まった、僕も、弟も。その時二人にあったのは、不思議な危機感。お互いが逃げ出そうとして、同時に声をついた。



「ちょっと!ちょっとちょっと!!」





僕たちが芸能界デビューを果たしたのは、この二日後だった。



出典:鏡の中の世界

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2013年6月14日 | 告白体験談カテゴリー:芸能人との告白体験談

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