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【彼女・彼氏】シンジ君5 【告白体験談】

カテゴリー:彼女・彼氏との告白体験談
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387:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/24(金)05:07:41

タバコに火をつける。ゆっくりと煙を吸い込む、何もかもが変わった気がした。

-何も変わらないって…打算や妥協って事、なんじゃないか?-

もちろん、エリカに告白する事なんて出来ない、憂鬱な気持ちのまま時間は過ぎた。

ポケベルの番号が浮かぶ…でも、受話器を上げる事は出来なかった。もっと混乱する、そんな気がした。

春休み



旅行は断念した。エリカの両親はそれとなく許したみたいだったが、僕の親父が許さなかった。

「彼女の事が大切なら、せめて自分で責任を取れるようになるまで我慢しろ」



責任…



初めての親父の…男としての言葉だった。








388:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/24(金)05:08:22

新学期が始まってからも僕はかなり勉強した。それが僕の出せる父親に対しての唯一の答えだった。



学校からの帰り、僕はエリカとモスに寄ってテイクアウトをし、僕の部屋に向かった.

「最近のシンジ君、凄く優しい…」エリカはハンバーガーをパクつきながら呟くように言った。

「どうして?」僕もパクついている。

「ううん、前も優しかったけど、今は力強いというか、大人っぽいというか」

エリカは食べるのを中断して、僕を見つめた。

「そんなんじゃないよ、…多分」

僕はエリカに説明した。偉そうな事を言っても、自分はまだ親の保護下にいて、エリカを幸せにする気持ちに

変わりはないけどまだまだ課題が多い事。

結婚は18になれば出来るかも知れないが、それがエリカを幸せにする事と直結していない事。

そして、何かの職人になったりする明確なヴィジョンがない事。

「…だから、何かが見つかった時の為に、って…今から準備しているだけだよ」

エリカは顔を真っ赤にした。…そして、みるみるうちに目に涙が溜まってきた。

「…あ、ありがとう」エリカはハンバーガーを置いて、僕の手を握りしめた。







389:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/24(金)05:09:19

「そんな…礼を言われるような事じゃないよ」僕は少し戸惑った、笑い話のつもりだったからだ。

「だって、私の事を思ってくれて…いるのでしょ?」エリカの大粒の瞳から涙が溢れた。

「そりゃそうだよ…親父の言葉に…最初は反骨心から勉強したけど、今は違う。少し感謝している」

僕はそういうとエリカを抱き寄せた。

「俺、どうしようもなく優柔不断だし…流されるから。だけどエリカを思う気持ちに変わりはないよ」

「これまでも、これからも…」

エリカの唇にそっとキスをする。エリカの口から吐息が漏れる…唇を離すと…本格的に泣き出した。

「…ンジ君がどんどんカッコよく…なっていくのに…。その内にもっと…キレイな人に取られちゃうよ」

…なんとか聞き取れたが。

-変わってないのは僕だ、エリカは…僕よりエリカの方が大人だ-エリカを抱きしめながら、僕はそう思った。





390:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/24(金)05:10:07

G.W.前

久々に竹山さんの音楽を聞きに行く、ベスパで来たから終電は気にしなくてもよかった。

モーリーさんがプレイしているのを聞きながら、竹山さんと酒を飲む。

進路について相談すると真剣に話を聞いてくれる。「ここじゃダメやな」そう言うと竹山さんはモーリーさん

に声を掛け、僕をクラブの外に連れ出した。クラブの近くの静かなバーに連れて行かれる。

「お前が頑張っているのは、よーく分かった。それもお前のこだわりだ、認める」

「貫き通せたら、それは本物。妥協しても、それも本物」そう言うとグラスの酒をあおった。

「ただな、…ミサとは清算しておけよ」

僕はその言葉を聞いた瞬間、背筋が凍りついた。

「二人の間に何があったのか、何もなかったのかは知らない。知らないけどな…」

僕の顔色を察したのか竹山さんが、

「ちゃうねん、俺な…ミサの事が好きやねん」と戯けながら言う。

ミサネェがいつの間にか僕を気にしているのに気付いた、だからそう言ったと竹山さんはフォローしてくれた。

しかし、竹山さんは確信していた筈だった。

「シンジもイイ女やと思わんか?」

僕は答えを探した…。





391:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/24(金)05:11:27

実際は…ミサネェとはホワイトデーの後にバレンタインデーのお返しがてらに一度お茶を飲みに行っただけだった。

「シンちゃん、どうしたの?」

「いや、なんでもないです」

「まさか…惚れた、とか?」

「それはないです」…もちろん、ミサネェは冗談として受け流している。

「でも、シンちゃんとの身体の相性は抜群だよね」

「ミサネェ、こんなところで…恥ずかしいですよ」いつもの事だが話の主導権を握られている。



「ミサネェを傷付けたんじゃないかと思って、心配だったんです」僕は思い切って本心をぶつけた。

ミサネェはちょっと考える振りをしてから、予め用意していたような言葉を口にした。

「ううん、癒されたんだよ。シンちゃんがいなければもっと苦しんでいたよ」

ミサネェは言葉を口にした後、暫く外の景色を眺めていた。

それは…僕には重い沈黙だった。



その後は雑談をし、暫くしてから店を出た。裏通りを歩いていて、もうすぐで雑踏に入るときに

「シンちゃん、お約束のチューを忘れているんじゃない?」

僕はミサネェの言葉を無視して歩き出した。

数歩先に進んだ時にミサネェがついてきてないのが気配でわかった。振り返るとキスを待つ仕草で目を閉じて待っている…。

……。

僕は引き返して…ミサネェを抱きしめて、キスをした。

「ホラ…シンジは優しいから」ミサネェの笑顔は涙で歪んでいた。





392:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/24(金)05:12:52

竹山さんになんて答えていいかわからなかった。

「……」

「あんなイイ女、俺にはもったいねぇよな」

「……」

「シンジにエリカちゃんがいなけりゃピッタリのコンビなんだけどな」

竹山さんは戯けた感じに話す。

「でもな、これは第一ラウンドや、まだまだ諦めん」

そう言うと竹山さんは話を変えた。



バーを出て、クラブに戻る。竹山さんのプレイを聞きながら僕はブースの片隅に佇んでいた。

そのうちに大学生と思しきお姉さん連中が近くに座り、声をかけてきた。

「前はよく見かけたけど、最近は来てなかったの?」

「ええ、まぁ学校が忙しいし…」

僕は助けを求めるように竹山さんを見た。モーリーさんが気付き、さかんにアプローチしろと合図する。

「もしかして高校生?」

ミサネェもそうだが、酔った女性は苦手だった。しかしモーリーさんの手前、僕は頑張って話に付き合った。

暫くしてモーリーさん達がやって来る、助かった。

「シンジ、でかしたぞ!」モーリーさんが僕に囁く。僕は頃合いを見計らって竹山さんに挨拶をして、店を出た。

415:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/26(日)23:57:04

春休み以降、僕とエリカは芦屋浜の図書館で過ごす回数が増えた。

新緑の中をゆっくりと自転車を二人乗りして図書館に向かう。たまに【バースデー】に寄ってホット

ドッグを食べたり、【にしむら珈琲】に行ってココアを飲んだり。

夕方には勉強を終えて【ビゴの店】で買ったパンをテトラポットでパクつく。

「シンジ君と夏を過ごして、秋を過ごして、冬を過ごして。こうして…春を過ごすんだね」

「うん!?」

「いいの?」

僕はエリカの顔を覗き込むようにして…彼女の表情を窺う。

「私がシンジ君を独占しちゃっても…いいのかな?」

「いいも何も…それに誰が咎めるの?」

エリカは少し恥ずかしそうに海を眺めながら

「シンジ君がそばにいてくれるだけで幸せなんだもん」

エリカの頭が僕の肩にそっと凭れてくる…

僕はそっとエリカの肩に腕を回し、抱き寄せた。



日が暮れて…肌寒くなってきたので、海岸線を歩きだす。

エリカの自転車特訓をする話を思い出した僕はエリカを前に乗せ…僕は後ろから支えながら自転車を

押した。

補助輪までは必要なかったけど、夏迄に一人で乗れるかは…心配だった。





416:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/26(日)23:58:06

中間試験が終わった。

成績はかなり上がり評定平均も4.2はクリア出来そうになってきた。

波に乗るというか、コツを掴んだ気がする。エリカも同じような感じだった。

部屋で一人で過ごす時も、時間の使い方が違ってきていた。

ミサネェは就活が最終局面にきているらしく、ピリピリしているとの事だった。

そんな時にハルホから電話があった。

「シンジ、元気にしてる?」

「うん、ハルホは?」

「こっちは…マァマァかな。それより久しぶりに話しに行っていい?」

「あぁ、いいよ」

ハルホの声は明るいし、前のような事にはならない…不確かだが自信はあった。

ハルホは30分位で僕の部屋にやってきた。

「シンジの部屋、雰囲気変わったねぇ」

部屋に上がったハルホの第一声だった。

「マジで勉強してるんだ!?噂では学年トップらしいやん」

「文系での話だよ、賢い奴は皆理系だよ」

化粧のせいか、ハルホの雰囲気が微妙に…以前と変わっているのに気付く…でも、理由を聞く気にはなれなかった。





417:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/26(日)23:58:59

「髪…伸ばしてんだ…?」

「うん…クラブも辞めたし、ダーリンも伸ばした方がいいって言うしね」

「クラブ…辞めたの?」

「うん、靭帯ノビノビでね」

手術をしなければまともに歩くのも困難になると医者に言われ、完治する頃には引退する時期だから…ハルホが説明する。

「せっかくレギュラー取れたのに、…マネージャーやるのも悔しいしね」

ハルホは明るく振舞った。

「辛かったんじゃない?…」

「…シンジ、ストップ!それ以上優しい言葉をかけられたら泣くから」

ハルホは話を遮った。

…沈黙が続く。

おもむろにハルホが口を開く

「学校も…辞めようか悩んだんだ」

「エッ…なんで?」

「やっぱ悔しいやん。…シンジとの時間を削ってまで頑張ったのに。気付いたらシンジが遠くに…てしまって…」

「それでも膝がガタガタになるまでは大丈夫だったんだけどね」

「……」

「春休みに学校辞めようと思ったんよ」

……。





418:◆MEx/4CS4Gs:2006/02/26(日)23:59:34

「学校まで辞めたらシンジとの…接点がなくなる…ような気がして…」

堪え切れなくなったのか、ハルホは堰を切ったように泣き出した。

……。

「早く!」

「うん!?」

「優しい言葉…ちょうだい!」

……。

「もう、化粧剥げたから。…シンジ」

……。

「と…とりあえず学校は辞めんなよ…」「ごめん、びっくりして…何を言って…いいんか。」

僕は正直に気持ちを話した。

「ごめんな、シンちゃん。ちょっと泣かして…」

ハルホはそう言うと机に突伏して泣き出した。



僕は…どうしていいのかわからなかった。抱き締めたら…大変な事になる。

それだけは分かったし、ハルホもそう…思ったに違いなかった。

「どうしたらいい?」

……。

重い空気が部屋を支配する。どうしたらいいのか…僕は途方に暮れた…。


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2013年7月6日 | 告白体験談カテゴリー:彼女・彼氏との告白体験談

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